十倉雅和経団連会長へのブルガリア共和国外務省「黄金の月桂樹の枝」名誉賞の授与式
31 October 2024 News2024年10月25日、東京のブルガリア大使公邸にて、十倉雅和 経団連会長及び住友化学株式会社代表取締役会長に、ブルガリア共和国外務省より「黄金の月桂樹の枝」名誉賞が授与される式典が開催されました。
ブルガリア外務大臣を代表して、マリエタ・アラバジエヴァ駐日ブルガリア共和国特命全権大使より名誉章と表彰状が授与されました。
同賞は、ブルガリアと日本の友好・協力関係の強化へのご貢献、特に2019年にプロヴディフが欧州文化首都だった際のブルガリアと日本の文化対話への多大なご支援が評価され、十倉氏に授与されたました。今回の受賞は、ブルガリア・日本交流開始115周年、外交関係樹立85周年、外交関係再開65周年の「3つの周年」を2024年に迎えることも記念したものであります。
十倉会長は2019年、欧州文化首都に選定されたプロヴディフと日本との文化協力・交流を支援するEU・ジャパンフェストの第27回実行委員長を務められました。十倉実行委員長のリーダーシップの下、日本と欧州文化首都プロヴディフとの間で、現代演劇、人形劇、生け花、能楽、ファッション、武道、クラシック音楽、アニメ・マンガ、児童合唱など、17の文化プロジェクトにおいて91のプログラムが実施されました。ブルガリアと日本の文化プロジェクトの実施は、EU・ジャパンフェスト日本委員会の支援により2019年以降も継続され、過去5年間に実施された22のプロジェクトにおいて78のプログラムが実施され、その一部は現在も進行中です。
マリエタ・アラバジエヴァ大使は挨拶の中で、文化交流が重要な役割を果たしているブルガリアと日本の伝統的な友好関係の強化への十倉会長とEU・ジャパンフェストの功績を強調し、この強固な基盤の上に、経済、科学、技術、教育など他の分野での発展が続くことへの期待を表明しました。アラバジエヴァ駐日大使は、式典に経団連の代表者も出席されたことに触れ、日本の企業に対し、情報技術や人工知能の分野におけるブルガリアの競争優位性や、これらの分野における優秀な人材の活用を促しました。
十倉会長はご挨拶の中で、言語や国境を越えた文化芸術がますます必要とされていると指摘し、EU・ジャパンフェストが日本と欧州諸国の文化の架け橋として末永く活躍することへの期待を表明しました。十倉会長は、2019年9月にブルガリアを訪問し、ブルガリアの美しい自然や豊かな歴史遺産に感銘を受けたことを話され、ブルガリアは今日、情報技術分野の発展において大きな成功を収め、「バルカン半島のシリコンバレー」と呼ばれるほど、日本のみならず世界の注目を集めていると述べました。
第28回EU・ジャパンフェスト実行委員長及び三井住友フィナンシャルグループ取締役会長の國部毅氏、在茨城ブルガリア共和国名誉領事および明治ホールディングス株式会社代表取締役社長CEO川村和夫氏もご挨拶を述べました。欧州文化首都プロヴディフのプログラム一環として公演を行ったピアニスト福間洸太朗氏が乾杯の音頭を取りました。また、ヴィクトル・ヤンコフプロヴディフ国際関係部次長、スヴェトラナ・クユムジエワ・プロブディフ2019財団芸術監督からもご挨拶が届けられました。
日本政府高官、日本の大手企業、外交団、文化界の代表に加え、特別ゲストとして所沢フィーニュ少年少女合唱団の合唱団員たちがブルガリア語で「プロヴディフの歌」を披露しました。EU・ジャパンフェストのご支援で同合唱団は2019年9月にブルガリアでツアーを行いました。2024年には、当時ブルガリアのホストであったプロヴディフのデツカ・キトカ少女合唱団が日本各地でコンサートを行い、交流が継続されました。